映画「復活の日」の草刈正雄は予想以上にイケメンで不死身だった

角川入魂の邦画大作。 

ども、ながです。

さいきん、昭和の邦画にハマってまして。

そのなかでも、この「復活の日」は、昔の邦画やっぱオモロイ!って思ったので、かってな紹介・感想を。




あ、そのまえに。

映画の画像とかブログに載せるのは、著作権やらいろいろ問題があって「アウト!」なので。


実際、訴えられることはレアらしいけど、ブログ初心者で小心者のわたくしとしては、イメージとして商品画像をのせてます。

なので、「ウザイ」と思う方もいるかもですが、写真がないと、エヅラがさみしい、し、
いろいろ買え買え言ってるわけでもない?ので、あしからず。<(_ _)>

で。

原作は、小松左京。


この作品の主人公「ヨシズミ」は、地震観測の専門家で、地震がストーリーのカギにもなってるんだけど。
この小説で地震を取り上げたことが、「日本沈没」を書くキッカケにもなったみたい。

ちなみに、「復活の日」は、1972年、「日本沈没」は、1973年刊行。


日本沈没は、1973年に復活の日より先に映画化されてる。
つまり、小説が出た年、映画化されたってこと。
こっちのほうが、リメイクされたり、有名。




1980年公開の映画ってことだけど、最初、いつの作品か知らずにみだして、1990年代後半くらいかな?って思った。


そのくらい、冒頭のシーンから、特撮とかセットとかよくできてて。


あ、特撮といえば、これ面白かった。

実際の映画撮影がどういうものか明らかにするグリーンバックの写真40枚

こーゆーのみると、ちょっと興ざめ。。CGってこーゆーこと・・ね。


話を戻すと、日本沈没は、CGとかない時代の作品だから、よけい「お金かかってるなー」って感じ?けど・・

スタッフ、キャストは超豪華

けど、同じ小松左京原作の「日本沈没」に比べて、聞いたことない。
てか、知らなかった。
だから、「ヒットしたの?」って余計な心配するくらい、お金かかってそうにみえた。


しかも、冒頭からセリフはずっと英語。
キャストも、半分外人。日米合作なのか。なるほど。


このころの角川映画って、薬師丸ひろ子とか原田知世のアイドル映画のイメージがある。

それで逆に、「ん?」ってひきこまれたかも。



スタッフ、役者陣は豪華。

監督・脚本は、あの深作欣二。
社長の角川春樹が、とうしてもって、頼み込んだらしい・・
けど、やっぱ周囲からヤクザ映画のイメージ強すぎ、ってことで、反対されたみたい。


なにせテーマは「愛は人類を救えるか?」だから。。

でも、角川の会社なんで。

撮影監督は、深作欣二とコンビ?の木村大作。

主演は現在プチブレイク中?の草刈正雄。


甘いマスクで、映画に出てくる外人さんたちにも見劣らないスタイル。
とにかくあま~い! ちょっとディーン藤岡(フジオカ?)っぽくも見えた。


ほかにも、
・ソニーこと千葉真一(英語、思ったよりヘタだった。 イケメン❤の息子はペラペラなんだっけ?)
・渡瀬恒彦
・夏八木(夏木)勲
・森田健作(若い!)
・緒方拳
・小林稔二( しかも役名は病院の助手A )


という名だたるメンバー。


ヒロインは、
・多岐川由美
・オリビア・ハッセー


ふたりともキレイ。


オリビア・ハッセーは、なんとなく知ってるなーって思ったら、布施明(博じゃないよ)の元奥さんだった。


まさにオールスターキャスト!


角川春樹は、原作者の小松左京に、「これを映画化するために、映画会社を立ち上げた。」って口説いたそう。
力の入れようが伝わるエピソード。


映画の完成後、小松左京自身も、この映画を気に入ってたらしい。でも、、

当時は、酷評されてたみたい


でも当時は、その年の邦画ワーストテンに不名誉にも選出されたり、
映画監督の井筒和幸や、押井守も、 あまりよくない評価をしてたみたい。


「二代目はクリスチャン」、「 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 」とか、好きだけど。てか、めちゃ名作。

目の肥えてる名監督にとっては、駄作ってこと?
スタッフ、キャストなど、ハードル上げすぎちゃって、ガッカリ感がハンパなかったのかも。


じっさい、興行的には赤字だったみたい。
予想どおり、製作費がかかりすぎて、それ以来、角川社長はもうかるアイドル映画に路線変更したそうな。


南極ロケも敢行して、それだけで6億円かかったって。すご~い(@_@;)


でも評価は人それぞれ。世の駄作評にメゲず、わたしは推薦します! (^▽^;)


ストーリーはよく練られてると思う。原作も こんど読んでみたい。
映画なので時間に制限あるから、ところどころハショられてそうだけど。


また、いろいろ昭和ならではな、つっこみどころマンサイで、そーゆートコもたのしい。


たとえば、ウイルスで死者がバタバタ出ていくにつれ、世界中がパニックになってくんだけど、、


ディスコで女性が踊り狂いながら、いきなり上半身裸になっちゃったり(しかもワキにおケケなぜ?!)、

※注)このあたりから、ほかの映画の話に脱線気味になります・・。



ヘンテコ宗教?が流行ってみんなで念仏唱えてたり(AKIRAでも、似たようなことあった気が。世紀末感の演出は、この映画の影響?)、




国会議事堂のまえに軍隊が集結してるシーンは、撮影許可とか降りたのかな?とか思ったけど、昭和はその辺、まだユルかったのかも。


「太陽を盗んだ男」でも、皇居にバスで突っ込んだりするシーンがあったし。
(留置所覚悟で撮ったみたいだけど。そのスピリットがさすが昭和で、いい。)


↓パッケージカッコいい! 劇団ひとりが絶賛してた映画。




またまた話がそれるけど、これもアナーキーな神作。
ついつい、紹介したくなって・・。




この映画はドキュメンタリーなんだけど、
監督・主演・脚本の奥崎謙三が、実際に改造拳銃を発砲して懲役12年の刑に服すという衝撃のラスト。


その後、刑期を終えた奥崎を刑務所前で出迎え、リスペクトしてる風でコケにしてる(ようにわたしはみえた)迷作?「神様の愛(う)い奴」へと、つながる。




「ゴッドワールドを作る会 神軍平等兵」
刑務所暮らしもなんのその、ひさびさの娑婆である奥崎の、むしろエスカレートした「神っぷり」に、 前作で撮影を担当した原一男も撮影途中で逃げ出すという。


この2作については、別で、同じくウスクチ、で書こかな・・。

邦画の大作を、楽しむ

話を元に戻して・・

なんの話してたんだ?
そうだ、 満載なイワカンとか昭和あるある、つっこみどころ。(^^;

  • おそろしいウイルスがまん延してるのに、だれもマスクしてない。
  • 町にあふれた死体を、自衛隊らしき人たちが、まとめて積み上げて火炎放射機でばーーって、燃やす。
  • 女性を子ども産ませる道具的にちょっと扱っちゃう。(状況的にしかたない)
  • ナースの多岐川由美が、なぜかボートを操縦し大海を疾走。
  • プロの軍人が、高いとこから降りるとき、命づなとかつけない。
  • 精神を病んだヨシズミが、教会のミイラと話す時、心の声が字幕のとこ。
  • ヨシズミの不死身っぷり。
  • エンドロールに流れる「巨漢」「小男」という役名。

(けっこう、ストーリー言っちゃってる?かも。)


オオマジメに社運をかけて作ってるからこそ、おとぼけ感がみててオモロイ。
※個人の感想です。いまさらですが。


チョイ役で出てる、角川春樹も、「出たかったんだろうなー」ってくらいのチョイ役。
けして気にならない。
濃すぎるくらいの昭和の名優たちにまみれ、ひたすら平たい顔族。


「LIFE IS WONDERFUL!(人生はすばらしい!)」の伏線も、ベタすぎるベタ。


よく会えたねー、な偶然すぎるラスト。


つきない。


つじつまとか、べつにいい


でも、いい。つじつまとか、どうでもいい。


面白ければ、なんでもオーケー、ってことで。


ただ、その辺のウケをねらってつくるには製作費32億はとてつもない。

しかも、配給収入24億を引くと、8億円というあまりにも膨大な赤字


今、だから、いいのだ。
たとえばテレビのバラエティに、そんなお金はとうていかけれない。(たぶん)


オーナーが言い出しっぺだから許される、凶行、
愚作(とわたしは思わないが)。


でもバラエティでやりたそうなことを、オオマジメに社運をかけてやってる的ななめ視線でみると、、
途中これでもかと出てくる、ミイラ死体も、なんだか いとしくなる。


翌年、製作費わずか1.5億で、その15倍の配収23億をあげた「セーラー服と機関銃」以降、アイドル路線に変更したのもムリはない。

会社つぶれちゃう。


とにかく、こんなお金かけたバラエティ(じゃなくて大作映画)、年末のガキの使いの比じゃないんだから、みてもソンなしってことで。


↓神回。




あと、爆破シーンとか、崩壊シーンとか。
個人的には、今のCG使ったリアルさより、このCGない時代のほうが、セット感はあるけど迫力はある、と思う。なぜか。


また、いろんな作品のオマージュというか、こちらで勝手に、「これはあの作品の、アレに似てるなぁ」とか空想しながらみれたのも、楽しかった。
どっちが先とかあんま考えないけど。


世界は二度死んだのにスーパー不死身のヨシズミが、ほぼ生命が消えた地球で、たった一人南に向かうシーンは「火の鳥・未来編(1967)」のマサトをホーフツした。




太陽をバックに一度立ち止まるシーンも、ベタでいい。


ウイルスの脅威に人類はなにもできず、アメリカ官邸の幹部たちがひとり、ふたりと減ってくシーンは、
ガンダムで、ギレンの演説のたび、聴衆が減ってることが、国の衰退を表すシーンを思い出した。

あれ?ふたつともアニメだ。


・・と。


このままだと5000文字を超えそう(超えてる?)、な勢いなので、そろそろ寝ますzzz。

(てか、そもそも読んでくれる人いるのか?ここまで。いないだろな。
いたらメッセージ、送ってくれるかな?  奇跡・・)


そんなわけで、、なが の'katte-na'薄口映画評論でした!


ご参考になれば、さいわいです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではまた懲りずに読んでください!(*^。^*)


have a lovely day


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